2022年07月13日 性能
長く快適な暮らしには長期優良住宅の認定は必要?認定後のメリット・デメリットを勉強しました。
岡本工務店の岡本耕介です。
皆さんと共に「大阪で注文住宅を建てるために本当に必要な知識」を学んでいくブログを書いています
「夢のマイホームが完成して性能も何もかもが満足!」けど、そのおうちが短期間で住めなくなってしまっては意味がないですよね?
今回のブログではマイホームに長期に渡って安心暮らせる『長期優良住宅』についてお伝えしていきます。
まとめ
・構造及び設備が長期にわたって良好な状態が保てる仕様かどうかが長期優良住宅の認定に関わってくる。
・長期優良住宅だと税金が減額される。
・住宅ローン控除をなどで優遇される。
・世代を超えて住むことができる。
世代を超えて住める長期優良住宅を解説します。
長期優良住宅の基準は?
長期優良住宅は国が定めた基準をクリアし、行政の認定を受けた住宅のことで認定を受けるためには以下の基準を満たさなければいけません。
1. 劣化対策
数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること。
2. 耐震性
極めて稀に発生する地震に対して、継続利用のための改修の容易化を図るため、
損傷のレベルの低減を図ること。
3. 維持管理・更新の容易性
構造躯体に比べて耐用年数が短い内装・設備について維持管理(清掃・点検・補修・更新)を容易に行うために必要な措置が講じられていること。
4. 省エネルギー対策
必要な断熱性能、断熱等性能等級4の省エネルギー性能が確保されていること。
5. 居住環境への配慮
良好な景観の形成その他の地域における居住環境の維持及び向上に配慮されたものであること。
6. 住戸面積
床面積の合計が75㎡以上。少なくとも1階の床面積が40㎡以上、地域の実情を勘案して所管行政庁が別に定める場合は、その面積条件を満たす必要がある。
7. 維持保全計画
建築時から定期的な点検・補修等に関する計画が策定されていること。
• 構造耐力上主要な部分、雨水の浸入を防止する部分、給水・排水の設備について、仕様に応じた点検の項目・時期(点検の時期の間隔が10年以内であること)
• 点検の結果、必要に応じて補修等を行うこと
• 地震・台風時に臨時点検を行うこと
• 維持保全の実施期間が30年以上であること 等
長期優良住宅の特徴
上記の基準をクリアして認定を受けた長期優良住宅には以下の特徴があります。
・耐震性が高く災害に強い
・省エネで環境への負荷が少ない
・快適で暮らしやすい
・世帯ごとに家を建てる必要がないので経済面が安心できる
・バリアフリーで介護や子育てがしやすい
日本は今までは、家が古くなれば壊し新しい家を建てるということが当たり前でした。
ですがそれでは費用も掛かり環境にも良くありません。
長期優良住宅は、建て替え無しで次世代へと住宅を受け継いでいくことができる環境にも優しい住宅です。
税の優遇が受けられる
長期優良住宅の認定を受けると以下の優遇を受けることができます。
1. 住宅ローン減税の控除枠拡大
借入限度額は3,000万円から5,000万円となり最大控除額は273万円から455万円となります。
2. 登録免許税・不動産取得税・固定資産税が軽減
登録免許税:保存登記0.15%→0.1% 移転登記0.3%→0.2%
不動産取得税は控除枠が100万円拡大され、固定資産税は5年間軽減されます。
3. フラット35の金利が低くなる
フラット35は長期固定金利型で低金利、金利変動がない事が特徴ですが長期優良住宅の場合10年間は金利が-0.25%とさらに低くなります。
数世代に渡って快適に住み続けられる長期優良住宅の認定をクリアした住宅は、性能など様々な面で快適な住宅であるといえます。
例えば大きな地震が来ても耐震性が高く、万が一損傷しても少し補修をすれば住み続けられるという特徴は地震の多い日本では家づくりの中でも重要な要素です。
また高い断熱性能も基準となる為、冬は暖かく夏は涼しい快適な生活が少ないエネルギーで手に入り、それを長年維持できるため長い世代に渡って引き継いでいくことができます。
最後に
長期優良住宅の認定を受けておけば、長持ちする良い住宅ということの証明にもなり、売却することになっても高く売却することができます。
申請などでコストは掛かりますがトータルで見るとメリットの方が上回ります。
耐震構造や省エネルギーなどの技術が高い会社であれば長期優良住宅に関する知識も深いため、住宅会社に相談する際はぜひ長期優良住宅のこともお聞きしてみてください。
私たち岡本工務店では、創業115年来建築を通して
笑顔をつくってきました。
その思いを胸にこれからも皆さんが家作りする上で重要な知識を中立的に情報提供
していくことをお約束します。