2023年02月10日 保険
住宅ローンで『団信』の加入は必要?
岡本工務店の岡本耕介です。
皆さんと共に「大阪で注文住宅を建てるために本当に必要な知識」を学んでいくブログを書いています。
今回は『団信(団体信用生命保険)』について勉強しました。
住宅ローンを利用する際にほとんどの確率で金融機関から『団信』の加入について聞かれるかと思います。
はたして団信への加入は必要なのか…
今回は団信が本当に必要かどうかお伝えしていきます。
まとめ
- 『団信』は病気など万が一のことがあった場合に、住宅ローン残高がゼロになる保険
- 死亡、高度障害状態が基本的な保障対象
- 『ワイド団信』は『一般団信』より加入条件が緩和されている
- ほとんどの金融機関で『団信』の加入が必須となっている
そもそも『団信』とは?
『団信』とは『団体信用生命保険』の略称で住宅ローンの契約者に万が一のことがあった際に、家族や家を守ることができる保険です。
『団信』に加入していない場合、自分の身に万が一のことがあった際に家族に大きな負担が残ってしまいます。
その為、住宅購入にあたり団信への加入はとても重要なことといえます。
団信に加入しておくと住宅ローンの返済期間中に契約者が死亡したり、障害を負うなど所定の状態になったりした場合返済の義務がなくなります。
その為契約者に万が一何か起こったとしても残った家族は住宅ローンの残債返済の心配をすることなく引続き家に住み続けることができます。
もし加入していなかった場合は、契約者が亡くなった場合でも残った家族に返済の義務が移り返済していかなければなりません。
そもそも『団信』に入らず住宅ローンを借り入れるのはなかなか難しいのが現状です。(フラット35を除く)
団信に加入できる条件は?
団信に加入するための審査基準は明確には定まっていませんが保険の審査になるので保険金支払事由が生じる確率が審査に反映されます。
具体的なポイントとしては下記の2点になります。
①健康状態
申込時に病気の有無・過去の病歴・健康診断や人間ドックの結果・身体の障害状態・妊娠の有無などを確認します。
またその時患っている又は3年以内に患っていた死亡リスクの高い病気があればあるほど審査は通りにくくなります。
さらに医師からの投薬がある場合は薬の種類・量・期間も審査の大きな判断基準となります。
②職業
レーサー・プロボクサー・登山家など死亡リスクの高い職種の方は審査が通りにくいといわれています。
この2つが大きな判断基準となります。 これらが原因で『一般団信』に加入出来ない方向けの条件がやや緩和された『ワイド団信』というものもあります。
『ワイド団信』とは?
『ワイド団信』とは一般の団信に比べて条件が緩和され加入がしやすい団信のことをいいます。
例えば、高血圧症・糖尿病などの理由で団信に加入できなかった人も加入できる可能性があると言われています。
ただしどの程度の症状だと加入できるのかなど『ワイド団信』も『一般団信』と同様に明確な基準が定められていません。
その為申込時に確実に加入できるかどうかがわかりません。
『ワイド団信』を希望する場合、住宅ローンの借り入れをする金融機関で申込みをしますが、全ての金融機関が『ワイド団信』を取り扱っているわけではありません。
つまり、『ワイド団信』を希望すると住宅ローンの借入先の選択肢が狭まってしまいます。
また『ワイド団信』を選択した場合、保険料が住宅ローンの金利に約0.3%上乗せされる金融機関がほとんどです。
金利が上乗せされるので当然毎月の返済額が増えるのも大きなデメリットです。
例えば3,000万円を35年ローンで借入してワイド団信の上乗せ金利が0.3%だった場合毎月の返済額が4,681円増え、総額で約197万円増えることになります。
このように『ワイド団信』は金利が上乗せされますが、保障内容は『一般団信』と同様ですので契約者が死亡又は高度障害になった場合住宅ローン残高相当額の保険金が支払われます。
『ワイド団信』でも入れない病気
『ワイド団信』は上記にも記載した通り加入条件が緩いですが入れない可能性がかなり高い疾病はいくつかあります。
- がん
- 糖尿病
- うつ病
- 適応障害
この4つは加入できる可能性がかなり低くなります。
三大疾病の一つである「がん」は予想されたと思いますが、「うつ病」は治療期間が長く自殺率も高い為、病気の限度によっては団信に加入しにくいと言われます。
「糖尿病」は合併症などを引き起こす場合があるので場合によれば加入ができません。
ですがこれらはあくまで判断基準の一つに過ぎないので金融機関側での判断となるので加入できるか曖昧な方は一度審査するのがベストといえます。
最後に
今回は『団信(団体信用生命保険)』についてお伝えしていきましたが『団信』には加入することおすすめします!!
『一般団信』の場合の保険料は金融機関が負担してくれますがもし加入できず『ワイド団信』となってしまった場合でも金利は上乗せされますがそれでも加入することをおすすめします。
なぜならいつ死亡・重度障害になってしまうかわからないからです。
もし夢のマイホームが無事に引き渡されて引越しも完了したとして、その次の日に事故が起きる可能性が0とは言い切れません。
万が一のことが起こってしまった場合、家族に残債が残り家族に負担を背負わせてしまう事となってしまいます。
住宅ローンの契約時に万が一のことなんて考えたくない!と思う方が多いのは当然ですが、もしもの事が起きてからではもう手遅れです。
その為住宅ローンの契約時に万が一のことも考えて『団信(団体信用生命保険)』には加入するのがいいと思います。
岡本工務店での営業マンは「住宅ローンアドバイザー」の資格を持っており金利が安くお施主様にとって一番良い金融機関を紹介するのはもちろんですが団体信用生命保険のことも加味して一番合った金融機関をご紹介させていただきます。
私たち岡本工務店では、創業115年来建築を通して笑顔をつくってきました。
その思いを胸にこれからも皆さんが家づくりをする上で重要な知識を中立的に情報提供していくことをお約束します。