2023年11月13日 補助金
【住宅省エネ2024】質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援(仮称)について【子育てエコホーム支援事業】
岡本工務店の岡本耕介です。
以前からこどもエコすまい支援事業の後継となる補助金事業の話がありましたが、令和5年11月10日に令和5年度補正予算案が閣議決定されて「質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援(仮称)」が盛り込まれました。(2023年11月15日追記:「子育てエコホーム支援事業」という名称に変更されました!)
現在(2023年11月13日)実施中の「先進的窓リノベ事業」「給湯省エネ事業」の後継となる事業とあわせて実施されます。(住宅省エネ2024キャンペーン)
2022年に実施されていた「こどもみらい住宅支援事業」では終盤の急速な予算消化により補助金を受けられなくなった方(こどもみらい難民)が多数出て問題にもなりました。
そうならない為にも補助金を利用して住宅新築・リフォームを検討されている方は早めに情報仕入れておいた方が良いですね!
住宅省エネ2023キャンペーンと同じく、この補助金を受けるためには事業者登録をしている業者を通しての申請が条件になることが予想されますので、そのことも踏まえて工事業者を選定しましょう!
目次
【子育てエコホーム支援事業】質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援(仮称)について【こどもエコすまい後継】
どんな制度?
長い名称ですがざっくり言うと、若者夫婦世帯が環境負荷の少ない省エネな住宅や、良質な住宅ストック(既存住宅)となるような長期優良住宅を取得しやすくなるように補助をして2050年のカーボンニュートラルの実現を目的とした制度です。
(追記2023/11/15)
本事業の名前が「質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援(仮称)」という長い名称から「子育てエコホーム支援事業」に決まりました!
いくらもらえる?
【住宅の新築】
■長期優良住宅の場合
→100万円/戸
■ZEH住宅の場合
→80万円/戸
ただし以下のような制限があるので注意が必要です。
①18歳未満の子を有する子育て世帯or夫婦のいずれかが39歳以下の世帯である
②長期優良住宅またはZEH住宅である
③住宅の延べ面積が50㎡以上240㎡以下である
④土砂災害警戒区域・災害危険区域ではないこと
上記の①~④制限をクリアしなければなりません。
また市街化調整区域かつ、土砂災害警戒区域または浸水想定区域の場合は補助金が原則半額となってしまう点にも注意が必要です。
【住宅のリフォーム】
■子育て世帯・若者夫婦世帯
→上限30万円/戸
■その他の世帯
→上限20万円/戸
リフォームの場合は上記を基本とし、条件次第では最大60万円まで上限が引き上げられます。
■子育て世帯・若者夫婦世帯が既存住宅の購入を伴う場合
→上限60万円/戸
■長期優良リフォームを伴う場合
①上限45万円/戸 (子育て世帯・若者夫婦世帯)
②上限30万円/戸 (その他の世帯)
自分たちの上限がいくらか理解したうえでリフォームの予算や工事の範囲、設備の仕様を決めることが大切です。
【先進的窓リノベ事業】断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業について
なぜ窓の改修?
住宅の断熱性能を高めるためには家の中と外の熱の出入りを抑える必要があります。
中でも窓からの熱の流出入は家全体の6~7割と言われており、窓の断熱改修を行うことは家の断熱性能を高めるうえで非常に有効です。
窓の断熱改修は省エネになるのはもちろん、家全体の温度差を少なくすることでヒートショックの可能性を減らしたり、結露からくるカビなどによるアレルギーも押さえること出来るので健康面へのメリットも大きくなります。
そういった大きな恩恵を手っ取り早く受けることが出来る窓改修工事に使えるのが本補助金制度です。
結露についてはこちらをどうぞ↓
いくらもらえる?
具体的な数字はまだ発表されておりませんが工事内容に応じて定める額、上限200万円/戸 (補助率1/2相当)となっています。
2023年度の同補助金を利用した内窓設置工事をいくつか岡本工務店でも行いましたが工事代金に対して補助率が非常に高くとてもお得な補助金だなーと感じていました。
どんな工事でもらえる?
次の①~③の窓断熱改修工事が補助金の対象となります。
ただし使用する窓・ガラスの熱貫流率(Uw値)が1.9以下等、一定の性能を満たす必要があります。
①内窓設置
②外窓交換
③ガラス交換
内窓の設置であれば外壁を触ったりしないので大規模な工事にはなりません。
規模にもよりますが1~2日程度で終わるうえ、断熱の効果も非常に高いのでおすすめの工事です!
【給湯省エネ事業】⾼効率給湯器導⼊促進による家庭部⾨の省エネルギー
推進事業
どんな制度?
家庭でのエネルギー消費の約3割を占めている最大のエネルギー消費源である給湯器。
高効率な給湯器の導入を補助し、環境負荷の低減や、寒冷地において非常に高額となり大きな負担となっている光熱費の抑制を目的とした制度です。
2023年は5~15万円/台の補助金でしたが、次に予定されている次期給湯省エネ事業では10~20万円/台と補助額がアップしている点に注目です!
2023年ではこどもエコ、窓リノベに比べあまり人気のない補助金となっていましたが今回の変更により人気が出るかもしれませんのでそろそろ給湯器の交換時期が来ている方はぜひ補助金を活用してください!
寒い時期に急に壊れてお湯が出ない!となってからでは大変ですから、これを機に高効率な給湯器に交換することを検討しても良いかもしれませんね。
いくらもらえる?
もうらうことが出来る主な補助金は上記の図の金額になります。
ここで注意すべき点は導入する給湯器の機能・性能により増減があることです。
例えばエネファームの※印部分「レジリエンス機能を強化した機器」とあります。
そもそもレジリエンス機能ってなんぞ?となる方もいるかも知れませんが、簡単に言うと災害時などの非常時にも電気やお湯を使えるという安心機能のことです。
そのレジリエンス機能がある場合は20万円/台で、無い場合は18万円/台となります。
エコキュート、ハイブリッド給湯器の場合の詳しい補助額は引用元をご覧ください。
さらに機器の導入に加えて蓄熱暖房機or電気温水器を撤去する場合は追加で補助金をもらえるという案も出ているので今後も要チェックの補助金です。
まとめ
今回は今後予定されている補助金事業をご紹介しました。
新築を考えている方はぜひ補助金が利用できる高性能な住宅を建てることをおすすめします。
金銭面はもちろんですが、長い時間を過ごす家ですから、冬は暖かく夏は涼しい快適に暮らせる家にするためにもZEH住宅(最低ライン)を建てて欲しい、と切に願います。
2023年度版に引き続き窓リノベは補助率(1/2相当)・上限(200万円/戸)ともに非常に高く、内窓の設置であれば一般的な住宅であれば1~2日で終わる工事なのでアルミサッシで窓際の寒さや結露に悩んでいる方は前向きに検討していただければと思います。
給湯省エネ事業に関しては2023年度版ではなかなか予算が消費されず人気が無い補助金のような印象を受けましたが、次期給湯省エネ事業はパワーアップしているので注目の補助金となるかもしれません。
まだ正式発表となっておらず情報待ちとなっている部分も多々ありますので場合によっては補助内容などに変更があるかもしれませんのでご注意ください。
どの補助金も予算が消化され次第終了となりますので工事を検討されている方は早めに計画を進めた方が良いですね。
岡本工務店は2023に引き続き、住宅省エネ2024キャンペーンの事業者登録もする予定なので何かありましたらお気軽にお声かけください!