快適な生活には「パッシブデザイン」が必要?

岡本工務店の岡本耕介です。
皆さんと共に「大阪で注文住宅を建てるために本当に必要な知識」を学んでいくブログを書いています。

今回は『パッシブデザイン』について勉強をしました。
前回投稿していた『ZEH住宅』と違い補助金が出るものではありませんが、「パッシブデザイン」をしっかりと取り入れておけば快適に暮らすことができます。
では実際生活のなにが変わるのか。
今回は「パッシブデザイン」がどれだけ快適な生活に繋がるのかをお伝えしていきます。

まとめ

・「自然エネルギー」を最大限に活用した設計手法。
・光熱費削減にもつながる。
・敷地条件や周辺環境によって変化する。
・設計には専門知識が必要。

まず「パッシブデザイン」とは?

「パッシブデザイン」とは、エアコンなどを使わず太陽光や風などの「自然の力」を活用して快適な住まいづくりしようとする設計手法のことを言います。
自然光や風を活用することで室内を快適な環境にして、健康な暮らしをすることができます。

パッシブデザインで必要な要素は?

冬の寒い日や夏の暑い日はどうしてもエアコンに頼ってしまうし、日中でも電気をつけてしまうことは良くあることだと思います。
ですがそれだと光熱費が高くなってしまいます。
「パッシブデザイン」だとエアコンを使用する頻度が少なくなったり、適切な日射取得により照明を使用しなくても家の中を明るくすることができます。
「パッシブデザイン」にはこれから説明する5つの要素が必要になってきます。
①断熱
②日射熱利用暖房
③日射遮蔽
④自然風利用
⑤昼光利用

①断熱性能

冬でも家の中を暖かくするには断熱が重要になってきます。
冬の低い日射角度から入ってくる太陽光から得た熱を一定に保つために断熱に注意しなければなりません。
※断熱につきましては、別のブログを投稿しています

https://www.okmt-5610.co.jp/staff-blog/syouene/2022/12/13/post-857

②日射熱利用暖房

その名の通り、冬に太陽光を取り入れその熱を暖房として利用します。
太陽の熱を集める「集熱」と「断熱」、「蓄熱」の3つのバランスをうまく利用して設計するには、レベルの高い手法が必要となってきます。
上手く設計をすればかなりの暖房エネルギーが削減できます。

③日射遮蔽

夏の暑い日にでも快適に生活するには日射遮蔽が重要になってきます。
直接太陽熱を取り入れると室内が暑くなり、涼しい状態を保つためにはエアコンを稼働させたりして多くのエネルギーを使用します。
カーテンやブラインドも有効ですが、軒や庇の長さを工夫したり窓の大きさや位置なども意識しながら設計しなければいけません。
ですがこればかりを優先し過ぎるとうまく明かりが入らず昼間でも室内が暗くなってしまう可能性もあります。
夏の高い太陽の位置や冬の低い位置など、それぞれの季節に応じた日射角度を考慮して設計することが必要です。

④ 自然風利用

春や秋など外気温が快適な日には自然風を取り入れることも必要です。
空気を効率よく循環させるために、窓の配置や高さなどを工夫して考える必要があります。

⑤昼光利用

「パッシブデザイン」では昼間は電気をつけなくても室内が明るくなるように設計されます。
そうすると照明にかかる電気代が節約でき省エネルギーの効果を期待できます。
光をうまく取り入れるために吹抜などをつけたり窓の配置や高低差やサイズ・庇や軒の出などが影響してきます。
土地の向きや周辺の環境なども考慮しなければいけないので高い設計力が必要になってきます。

上記5つの条件が揃った住宅が「パッシブデザイン住宅」となります。
「パッシブデザイン」の他にも、間取りや動線などを気にしながら設計しなければいけないので、とても高いレベルの設計力が必要になってきます。

最後に

僕も「パッシブデザイン」を意識して設計された住宅を訪問する機会がありました。
電気をつけていませんでしたが十分明るく、夏の暑い日でも窓からの無駄な太陽光が入ってきておらずとても快適な空間でした。
また以前引渡ししたお客様のところに訪問させていただいた際も「昼間は電気をつけなくていいので助かる」とおっしゃっていました。
またそこのご家庭ではワンちゃんを飼っているのですが、吹き抜けから光が入るところがお気に入りらしく、そこでくつろぐというとても微笑ましい場面も見れました。

岡本工務店には「省エネ建築診断士」の資格でさらにその中でも優秀な「エキスパートランク」を取得している営業マンがおります。
岡本工務店は営業マンが1人なのでお問合せいただいた方は確実にその営業マンが担当させていただきます。

私たち岡本工務店では、創業115年来建築を通して笑顔をつくってきました。
その思いを胸にこれからも皆さんが家作りする上で重要な知識を中立的に情報提供していくことをお約束します。

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こーすけ

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